前作の重大なネタバレを含むので、先に前作を観る事をお勧めします。
概要
『エスター ファースト・キル』(Orphan: First Kill)は、2022年のアメリカ合衆国のホラー映画。主演は前作に引き続きイザベル・ファーマン。監督はウィリアム・ブレント・ベル。2009年の映画『エスター』の第二作で、第一作以前のコールマン家に引き取られる前を描く。R15+指定。
エスター・ファーストキルwikiより引用
あらすじ
2007年のエストニア。警備が厳重な精神病院から知能が高く凶暴な美少女リーナが緻密な計画で脱走する。彼女は外見は10才だが成長ホルモンの異常で成長が止まった犯罪歴のある成人女性だった。脱走時に殺害した療法士の自宅でワインを飲みながらネットで行方不明者リストを検索し、自分と外見の似た少女エスターを見つけ出すリーナ。
アメリカ・コネチカット州の裕福なオルブライト家に行方不明から戻った少女エスターとして迎え入れられるリーナ。だが、本物のエスターの行方不明時に捜索をしていたドナン刑事は彼女を不審に思い独自の捜査を始める。
感想
- エスターの内面
ホルモンの異常により、成長が止まった大人であるが故に、女性としての幸せを手にすることができない悲しみや苦悩が垣間見れます。
サイコパスなキャラによる理不尽な残虐行為に恐怖を感じると同時に、そうだろうなと同情する部分もあり、前作では無かった哀愁がうっすらと漂っています。
大切にしている聖書に挟む写真への思いを想像すると、また違ったエスターが見えてきます。 - イザベル・ファーマン
エスター役の女優が引き続き続投しているのですが、前作では12歳で演じているのに対して、今作は25歳で演じています。
前作の時点では年相応と言って良いのかは分かりませんが、役柄にぴったりの年齢でしたが、今作は映像的にも演技的にもどう演出しているのか?という部分にも注目していました。
前作と比べると年齢相応の変化による違和感が感じられましたが、外見は9歳で成長が止まった31歳という設定を考慮すると、今回の方がリアルなのかな?とも思いました。
女性としての欲望や悲しみの演技がより妖美に、子供の顔をする瞬間はより不気味という感じは今作の方があります。
- 同時進行しているある思惑
エスターの狂気や恐怖で、ハラハラドキドキと物語が展開している中で、ある人物に纏わる思惑が、静かに交錯しています。
その2つが、完全に交わる瞬間が非常に驚きます。
エンドロールが流れている時に、すぐに2回目を観て全てを確認したくなる仕掛けがあります。
あの場面やあの表情、こうだと思っていた心情が、実はこうだったのか!
という部分が随所にちりばめられています。
今作は前作のような恐怖を期待して観ると肩透かしに合うかもしれません。エスターが過去にどのような道を辿り、サイコパスな化け物が生まれたのかを知ることができる、いわばファンディスクのような作品だと感じました。



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