概要
『オリエント急行殺人事件』(オリエントきゅうこうさつじんじけん、原題: Murder on the Orient Express)は、1934年にアガサ・クリスティが発表した小説『オリエント急行の殺人』を原作として、2017年にケネス・ブラナーが監督・主演を務めたアメリカ合衆国のミステリー映画。
あらすじ
1934年。私立探偵のエルキュール・ポアロは休暇を取ろうとしていたが、新たな事件を依頼され、急遽 寝台列車オリエント急行に乗車します。列車は季節外れの満員であり、様々な人種・職業・年齢の者が乗り合わせていた。
ポアロはブークの好意で一等寝台の1号室に移り、日課の読書を楽しんでいた。そして時刻は1時を回って寝ようとした時、列車は不意の雪崩で脱線し立ち往生してしまったある朝、乗客の1人が遺体で発見されます。
事件捜査を始めたポアロは、現場に残された紙切れから、この殺人事件が数年前にアメリカで起きたアームストロング家令嬢誘拐殺人事件と深く関わっている事を突き止める。
感想
- 印象的な美しい映像
映像に重厚感があり、アール・デコ調で彩られた豪華な内装とセレブが集う「走る社交界」である「ヨーロッパ初の大陸横断豪華列車」を、美しく豊かな色彩とや臨場感のある音響で表現しています。
また、列車内のカメラワークが秀逸で、まるで自分が豪華な列車の中にいるようなリッチな気分で映画の世界に没入する事ができました。 - エルキュール・ポアロのキャラ
アガサ・クリスティの作品に登場する架空の名探偵。「灰色の脳細胞」による鋭い洞察力で、いくつもの事件を解決しており、自らを世界最高の探偵であるとする自信家である。
非対称なものを対称にしてバランスをとろうとしたり、曲がっているものがあればまっすぐに直さずにはいられない几帳面な性格。
このような特徴を持つ彼は、動機や過程がどうであろうが犯罪は犯罪、世の中は善と悪の二通りしか存在しないという考え方をしている。
ある意味潔癖症である彼が、事件の真相に近づくにつれ感情が揺れ動き、最終的にどのような答えを出すのか?という視点でも楽しめました。 - 2周目が観たくなる
初視聴の時は多数の登場人物に混乱しました。乗客の立場や関係性がいまいち頭に入りません。洋画は一発で容姿とキャラを覚えられない病です。
ですが、物語が進むにつれて、徐々に理解していき、大まかな話の概要は理解できました。
因みに1週目は字幕で観ました。
そして、結末が分かった上での2周目です。音声は日本語で観ました。
様々な場面での伏線やセリフ、表情等がよく理解できます。正に回答編。
展開が分かっていても十分観れます。私はむしろ2周目の方が楽しめた気がします。
3週目として原作の小説を読んでみたくなっています。
この映画が原作をどの程度再現しているのか?や、もっと各キャラの心理描写や背景を深く掘り下げていそうだ等、色々と想像してしまいます。
アームストロング家令嬢誘拐殺人事件とは
事件の捜査の中で現場に残された証拠品から、数年前のある事件が浮かび上がってきます。
それが「アームストロング家令嬢誘拐殺人事件」です。
元ネタは、現実に起きたリンドバーグ愛児誘拐事件をモデルとしている。この事件は1932年に飛行士リンドバーグの幼い息子が誘拐され、巨額の身代金の支払いやその後の結末が、原作の着想源となり事件の背景として描かれています。
アームストロング家令嬢誘拐殺人事件
高名なパイロットであったジョン・アームストロング大佐と妻ソニアの娘デイジーが誘拐されます。犯人は身代金を要求します。
犯人逮捕の手立てがなく夫妻は要求通りに身代金を支払いますが、犯人は身代金を受け取った後にデイジーを夫婦の元に帰すことなく殺害します。
そのことにショックを受け、身ごもっていた妻ソニアは早産となり母子ともに死亡、絶望したジョンも後を追って拳銃自殺してしまいます。
何度も映像化されたりゲームにもなるほどで、元の原作が超メジャーで名作であるのは間違いない本作なので、1974年の映画や、2020年の日本で制作されたドラマも観てみたくなります。



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